baburabu


baburabuができるまで      

               設計者 彦根アンドレア 氏

 

私の中で大好きな木造でどんな建物ができるかを考えた時、あからさまではない白いドームにすると興味をそそるのではないかと考えた。

 

アーチ以外はガラス。木の枝みたいでもあり洞窟でもあり、オープンでもある。

よく見えるが見え過ぎでもない。普通床は白にしないが、彩り豊かな洋服が入ることを考え、いかに明るくするか、そこに居る心地良さ、ポジティブになるような空間造りをイメージした。

おしゃれで大人も愉しめる、可愛過ぎず特別さを出したい、洋風だけど伏見稲荷大社のようなパーツの組み方で、日本のことを想える人間らしい空間が作れたらいいと提案した。

 

室内は欧州アカマツを使用。ワンセット以外は全部同様の小さな型を組み合わせてある。構造で面白いのは、小さくありながら大きいものを作れること。この小さな木のパーツを訪れるたくさんの人になぞらえている。

 

今回一番うれしかったのは、出来上がってくると業者さんに言われた『かわいい!このあたりに面白いもの無いんでありがとう』の一言だった。他のどこにもないお店を造ることができた、いつまでも愛されるお店になるよう祈っている。

例年にない大雪で工事中の作業も大変でしたが、おかげさまで4月7日にオープンを迎えることができました。白いドームに、『かわいい!どうなってできているの?』とみなさん興味を持たれていました。

 

一度お越しになった方々がまたお友達やご家族と訪ねてくださり、ゆっくりと輪が広がっていくとうれしいですね。

 

まだまだ整えていくことが多く、それがまた楽しみでもありますので、少しづつbaburabuらしさを造ります。

 

ドームの屋根を滑り落ちた雪の具合、木とガラスの室内温度、風の通り道など、年間を通じ過ごしてみた感触を味わうのもわくわく、ドキドキ感があります。

 

富山県高岡市中曽根

 アパレル・子供服店

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